はじめに
MarkItDownはMicrosoftによって開発されたPythonツールで、様々なファイルやオフィス文書をMarkdown形式に変換するように設計されています。このツールは、PDF、PowerPoint、Word、Excel、画像(EXIFメタデータとOCR)、音声(EXIFメタデータと音声トランスクリプション)、HTML(ウィキペディアなどの特別な処理)、その他のテキスト形式(CSV、JSON、XMLなど)など、幅広いファイル形式をサポートしています。APIはシンプルに設計されており、ユーザーは簡単にファイルの内容をMarkdownテキストに変換することができます。
機能一覧
- PDF、PowerPoint、Word、Excel、画像、オーディオ、HTML、CSV、JSON、XMLなどの複数のファイル形式の変換をサポートします。
- 使いやすいAPI:シンプルなコードでファイル変換が可能。
- EXIFメタデータとOCR処理をサポート:画像やオーディオファイルのメタデータ抽出と光学式文字認識。
- HTMLファイルの特殊処理:ウィキペディアのような特殊なHTMLファイルの処理を含む。
- オープンソースプロジェクト: マイクロソフトのオープンソース行動規範に従い、コミュニティからの貢献や提案を歓迎します。
ヘルプの使用
設置プロセス
- Python環境がインストールされていることを確認する(Python 3.6以上を推奨)。
- pipを使用してMarkItDownライブラリをインストールします:
pip install markitdown
使用方法
- MarkItDownライブラリをインポートします:
from markitdown import MarkItDown
- MarkItDown オブジェクトを作成します:
markitdown = MarkItDown()
- ファイルを変換する:
result = markitdown.convert("test.xlsx")
print(result.text_content)
詳細な機能操作の流れ
PDFファイルを変換する
- 変換するPDFファイルのパスを用意します。
- 利用する
コンバート
という変換方法がある:
result = markitdown.convert("example.pdf")
print(result.text_content)
Word文書を変換する
- 変換するWord文書のパスを用意します。
- 利用する
コンバート
という変換方法がある:
result = markitdown.convert("example.docx")
print(result.text_content)
画像ファイルの処理
- 処理する画像ファイルのパスを用意する。
- 利用する
コンバート
EXIFメタデータの抽出とOCR処理のための方法:
result = markitdown.convert("example.jpg")
print(result.text_content)
オーディオファイルの処理
- 処理するオーディオファイルのパスを用意する。
- 利用する
コンバート
EXIFメタデータの抽出と音声転写のための方法:
result = markitdown.convert("example.mp3")
print(result.text_content)
HTMLファイルの特別な取り扱い
- 保留中のHTMLファイルへのパスを用意する。
- 利用する
コンバート
という変換方法がある:
result = markitdown.convert("example.html")
print(result.text_content)